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信濃町ものしり深耕

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信濃町好きのための、信濃町について深く知れるマガジン。町の魅力を掘り下げてお届けします。歴史を知り、風土を愛で、暮らしを耕そう。
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記事一覧

しなのまちリトリート vol.1  

森林が町の面積の7割を占める信濃町。自然の深い山村地域であり、昔から保養地としても愛されてきました。そんな信濃町の美しい森を「森林メディカルトレーナー」と歩いたり、「癒しの森の宿」で過ごすことで、心と体を休めリフレッシュできる体験プログラムがあります。 信濃町では、地域一帯で自然保護や体験プログラムの展開事業に取り組み、2006年には林野庁から「森林セラピー基地」の認定を受けました。 海外からの注目も高まる森林セラピーや、信濃町のおすすめコースについてお届けしていきます。

エンデキャンプ 2024 ー後編ー

信濃町の黒姫童話館で開催されるエンデキャンプには、課題図書があります。今年度の図書は『エンデの遺言 根源からお金を問うこと』。著者である河邑 厚徳さん(かわむらあつのり)の公開講座がエンデキャンプにて行われました。 河邑さんは、元NHKプロデューサーでNHKスペシャル『アインシュタインロマン』の制作中にエンデと出会い、深い親交を結びます。1994年にエンデが日本人に残したメッセージを基に1999年『エンデの遺言 根源からお金を問うこと』を制作。エンデが晩年考えていた「お金」

エンデキャンプ 2024 ー中編ー

エンデキャンプでは、童話作品に込められたエンデの思想を学びます。 また、参加メンバーそれぞれがお気に入りの登場人物や挿絵などについて発表し合うことで、解釈の幅を広げていくセッションも盛り上がりました。 6.  作品に込められた想いを知り、解釈を深める。ー MOMO モモ ー 不思議な少女MOMOが、灰色の男たちによって盗まれた「時間」を取り戻す物語です。 エンデにとって物語とは、解説や批評をするものではなく想像力をはばたかせて体験するもの。読者が登場人物に寄りそって同じ

エンデキャンプ 2024 ー前編ー

8月23日(金)から25日(日)までの3日間、黒姫童話館にて第2回目となるエンデキャンプが開催されました。  ミヒャエル・エンデの本を読み、エンデの肉筆に触れ、エンデの思想を勉強し、時には音読をし合ったり、即興劇をしたりと、とにかくエンデが満載のプログラム。参加条件は「エンデが好き(まあまあ好きを含む)」となっているので、興味があればどなたでも参加できるキャンプです。森の散策やBBQなどもあり、中にはご家族揃ってのリピーターさんも。今回は大人12名、子供3名の皆さんで盛り上

高原のとうもろこしー後編ー

最高美味にて食すべし蒸して、茹でて、焼いて、揚げて、あるいは生で!とうもろこしは、お好みのままに食すのが一番美味しいのですが、その前にひとつだけアドバイス! とうもろこしは、収穫と同時に糖度がどんどん下がってしまうもの。朝採れとうもろこしを、その日の内に(できるだけ早く)調理すると、まさにフルーツのような甘さを楽しめます。保存の際は、生の状態よりも加熱しての冷蔵保存がおすすめ。(生で保管する場合は要冷蔵で3日程を推奨。)おいしさを逃がさないように、できるだけ早く食べたいで

高原のとうもろこしー前編ー

夏の食卓を彩る甘いとうもろこし。 夏の信濃町では、毎日の景色にも、毎日の食卓にも、当たり前のように登場する特産品ですが、その栽培の歴史を遡ると昭和初期にまで至ります。その伝来起源から掘り下げてみました。 とうもろこし伝来の起源昭和初期、ダニエル・ノーマンというカナダ人宣教師が来日し、東京、金沢、そして長野で伝道活動をしていました。長野では、軽井沢に代わる避暑地を探して野尻湖に辿り着き、湖畔に「国際村」という別荘地を作ります。その後、伝道活動は、アルフレッド・ラッセル・ストー

信濃町で出会う、本物のブルーベリーの魅力ー後編ー

ブルーベリーの収穫と出荷ブルーベリーの収穫は、朝露が消える頃合いを見計って一斉にスタート。成熟度を見極めながら一粒づつ丁寧に摘み取る作業です。シーズンのピーク時では、70kg/日のペースで収穫。新鮮なうちに発泡スチロール製の配送ケースへ移して出荷準備を進めます。ひんやりとした朝の空気をまとって出荷されるブルーベリーは最高の品質です。 信濃町・針ノ木にある伊藤ブルーベリー農園では完熟状態でのみ収穫をしているため、日持ちはしないのが大前提。「冷蔵庫に入れて2日以内に食べてくだ

信濃町で出会う、本物のブルーベリーの魅力ー前編ー

7月中旬になると信濃町(しなのまち)中でブルーベリーが実り始めます。都市部では高級食材として知られるブルーベリーですが、ここ信濃町では各家庭の軒先で身近に育てられています。 ブルーベリーの食文化について遡ると、原産国アメリカでは古くからの原住民であるインディアンやヨーロッパからの移住者によって、野生種が収穫されていたそう。その後、欧米中で栽培が広がり、日本へは1951年に導入されました。 背丈の小さな子供でも簡単に摘み取ることができる小粒のブルーベリーは甘酢っぱく、時を超

信濃町ファンクラブ公式note、はじめました。

信濃町が好きな皆さん、信濃町のことが気になる皆さん、もっと町のことを知りたくないですか? 住民の方も、時々立ち寄られる方も、お仕事をされている方も、みんなで信濃町博士になっちゃいましょう!信濃町ファンクラブ公式noteでは、町の魅了と歴史を丁寧に掘り下げてお届けする「信濃町ものしり深耕」の他、地域おこし協力隊の活動日記「協力隊ノオト」や「イベント情報」をお届けしていきます。 そもそも「信濃町ファンクラブ」って何? "地域への特別な想いをもつメンバーが集まり、絆と地域愛をさら