信濃町で出会う、本物のブルーベリーの魅力ー後編ー
ブルーベリーの収穫と出荷
ブルーベリーの収穫は、朝露が消える頃合いを見計って一斉にスタート。成熟度を見極めながら一粒づつ丁寧に摘み取る作業です。シーズンのピーク時では、70kg/日のペースで収穫。新鮮なうちに発泡スチロール製の配送ケースへ移して出荷準備を進めます。ひんやりとした朝の空気をまとって出荷されるブルーベリーは最高の品質です。
信濃町・針ノ木にある伊藤ブルーベリー農園では完熟状態でのみ収穫をしているため、日持ちはしないのが大前提。「冷蔵庫に入れて2日以内に食べてください。食べきれない場合はジャムにするか冷凍保存をしてください。」などと、美味しく食べるためのポイント情報やおすすめレシピを同梱しています。
旬のピークは、7月15日頃から2週間ほどですが、収穫期は8月末まで続きます。時期を狙って足を運び、どの品種が好みの味か食べ比べてみるのも多品種を揃える農園ならではの体験です。
ブルーベリーのプロに聞く、美味の嗜み
「ジャムを作る時は、果実の粒感や果汁をそのまま味わえるよう、煮詰めてしまってはいけないよ。ゼリー状にしては絶対にダメ。」と、話す奥さま。ブルーベリーの美味しい食べ方や効能を知り尽くしています。
ブルーベリーの濃い青紫色の果実の中に含まれる、アントシアニン色素が目に効くことは広く知られていますが、眼精疲労を伴う肉体的・精神的疲労にも効能があるようです。その他にも、出血、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などにも効能効果が認められており、西洋では医薬品になっている程だとか。
凍らせたブルーベリーを食べる時は、溶けあんばいをよく見計らってから。口の中でシャリっと溶ける程度になったら、そのままパクパク食べるもよし。冷えたブルーベリージャムやラズベリージャムを上に乗せれば、信濃町の夏の逸品です。
ミツバチとの共生が鍵
農園の奥に佇むミツバチの巣箱。ご近所の養蜂家さんがこちらに巣箱をおいているそうです。蜂が花の蜜を求めて飛び回ることで、花粉を運び受粉を手伝うエコシステム。受粉によって果実が大きく育つことで果実内の種が大きくなり、その分蓄える栄養分も増える。好循環を生み出すミツバチとの共生により、本物のブルーベリーが生まれるのだと実感。蜂蜜の味わいも気になるところです。
多種多様なブルーベリーは、果実のサイズの違いだけでなく、甘味と酸味のバランス、果皮や果実の締まり具合などに及び、完熟期もまた微妙に異なります。
5月に咲くブルーベリーの花々や、9月の紅葉も実に美しいそう。
春夏秋冬、季節ごとの農園を追いかけていくのも楽しみです。
伊藤ブルーベリー農園についての詳しい情報はこちらよりご確認いただけます。栽培に関するお問い合わせも受け付け中。
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