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高原のとうもろこしー後編ー


最高美味にて食すべし

蒸して、茹でて、焼いて、揚げて、あるいは生で!とうもろこしは、お好みのままに食すのが一番美味しいのですが、その前にひとつだけアドバイス!

とうもろこしは、収穫と同時に糖度がどんどん下がってしまうもの。朝採れとうもろこしを、その日の内に(できるだけ早く)調理すると、まさにフルーツのような甘さを楽しめます。保存の際は、生の状態よりも加熱しての冷蔵保存がおすすめ。(生で保管する場合は要冷蔵で3日程を推奨。)おいしさを逃がさないように、できるだけ早く食べたいですね。

採れたばかりの新鮮なとうもろこしは瑞々しい。
出荷前に形を整え、重さを測って品質チェックを行う。
薄明の下、北信五岳に囲まれたとうもろこし畑で収穫作業を進める。

とうもろこしが美味しく育つ気候風土

標高600m以上の信濃町は高原盆地帯。6月から8月までの信濃町は、昼夜の寒暖差が10度以上あるため、夜間の呼吸活動が一段と抑えられ、日中の光合成で蓄積された糖分を実の中にしっかり蓄えます。また、畑一面を覆う朝霧の水分をたっぷり含むと、保湿と冷却の効果が高まり、鮮度の良い状態を維持できるのです。これを熟知している農家さんは朝3時前後から収穫作業を始めます。

黒姫山麓に湧き出る名水「弘法清水」をはじめ、信濃町の水資源はとても豊か。旧火山である北信五岳から堆積する火山灰土は、耕しやすく水はけの良い土質。
このような環境により、信濃町はとうもろこし栽培にうってつけの風土なのです。

朝露をまとった早朝のとうもろこし

信濃町で培われてきた「高原のとうもろこし」を未来へ

とうもろこしの人気は年々高まっている一方、栽培農家さんの数は減少している昨今。信濃町の農家さんの平均年齢は70歳になるそうです。次世代にバトンを渡す時が迫っていますが、最近では有機JASを取得しての栽培農家さんが徐々に増えており、若手や移住者さんの挑戦にも期待が高まります。

約100年続いてきた栽培文化を未来へ繋ぐ

持続可能なとうもろこし産地として、これからも美味しさに磨きをかけていく信濃町を、皆さんと一緒に盛り上げていきましょう!


>>「高原のとうもろこしー前編ー」を読む