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ホーホケキョ 🎵 ロゴマークに込めた想い 

信濃町ファンクラブのnote、LINE、そして、Instagramなどでもお馴染みとなったファンクラブのロゴマーク。そこに描かれているのは….

「何の小鳥??」「何故、鳥なのでしょう?」

そんな疑問にお答えしつつ、ロゴデザインの制作ストーリーをお届けします!


信濃町の鳥 「うぐいす」

早春に「ホーホケキョ」と鳴く声に、心浮かれた経験はありませんか🎵
春の到来を告げる「春告鳥」「花見鳥」「歌詠鳥」としても知られる鴬は、古くから「新たな始まり」を象徴する縁起の良い鳥とされ、年賀状や寒中見舞いの絵柄としてもお馴染みです。また「うぐいす色」「うぐいす餅」「うぐいす嬢」などといった名前としても広く親しまれています。

鴬は全国に生息する日本固有種ですが、信濃町では、雪が溶け新芽が芽吹く4月末から高原の夏が終わる9月までの5ヶ月にわたり、あちらこちらで元気にさえずります。コマドリ、オオルリと並び、森の三大テノールともいわれる「日本三鳴鳥」に数えられる鶯の鳴き声は、まるで美しい音楽のよう。人と自然の共生する信濃町の風景を彩る鶯は、信濃町公式の鳥として認定されているんです。

町の鳥 
ーうぐいすー
1996年に「信濃町 町制40周年」を記念して制定されました


ファンを魅了する 🎵 うぐいすの鳴き声

ファンクラブのロゴモチーフは、「とうもろこし」 VS 「うぐいす」 の2案で検討を重ねましたが、美しい自然音として信濃町に溶け込み、春を告げ、幸せを運ぶ鳥として古より愛されてきた「うぐいす」に決定したのでした!

〜 鶯に込められたストーリー 〜

🎵 爽やかな高原の風に乗って響き渡る鴬の声は、信濃町ファンを魅了する。

🎵 都市部では春先の一瞬しか聴くことのできない鴬の声を、信濃町では5ヶ月もの長い間、町内中で聞くことができる。

🎵 朝、鶯の声で目覚める信濃町の自然環境ってステキ。


〜 鶯の鳴き声 音声データ 〜


ロゴ制作 ・木版画のぬくもり

信濃町に移住して3年目の池田夫妻は、芸術作家さん。自宅にアトリエを構え、木工や版画作品、イラストなどの制作をされるご夫妻に、ロゴモチーフの木版画創作をお願いしました。

鳴き声の華やかな鴬ですが、実は見た目のとても地味な鳥。ややデフォルメを加えつつ、ほっこりと愛嬌のある表情を描いていただきました。

下絵の打ち合わせをした後、木版の手彫り作業へ。
道具選びと力加減は匠の技。
木版画の温もりが滲みでています。

木版ならではの自然な風合いで、信濃町ファンクラブのロゴマークが出来上がりました!

鴬にとって住み心地の良い森と里山がある信濃町。これからも自然と共生する町の暮らしを、ファンクラブの皆さんと大切にしていきたいですね。


小林一茶 と うぐいす

信濃町柏原に生まれ、晩年も故郷で過ごした俳人 小林一茶は、松尾芭蕉、与謝蕪村とともに江戸期を代表する俳人。子どもや動物、弱者や虐げられた者、また一揆や世直しといった世相を見つめ、森羅万象に呼びかける一茶の句は、慈愛やユーモア、正義感にあふれ、庶民から愛されました。

四季の中でも春の句を最も多く詠んだという一茶の句から、春の季語「鴬」が登場するものを最後にいくつかご紹介します。


" 鶯が呑んでから汲(くむ)古井哉 "
<訳>
鶯が水を飲んでから汲む古井戸の水よ。
<解説>
山野に住む鶯が山里に降りてきた。鶯と人が共棲してきたことの証として古びた井戸に焦点をあてるが、これまで通り鶯が優先。


" 鶯もなまりを直せ猫の恋 "
<訳>
鶯よお前もなまりを直しな。懸命に鳴く猫の恋にならって。
<解説>
猫の恋も春の季語。恋猫は、しぼり出すような声で必死に鳴く。上手に鳴けない鶯の初音をまだ「なまり」が残っているからだと見立てたのだろう。恋猫も鶯も擬人化して、同じ生き物として呼びかける。


" 鶯やとのより先へ朝御飯 "

<訳>
鶯よ、お殿様より先に朝御飯。
<解説>
城中に住む鶯はお殿様より先に餌をついばむ。殿様も鶯も生き物としての観点から見れば自然なことで、人間だけが前後・上下を問題にするばかばかしさ。


鶯や此(この)声にして此山家(やまが)"
<訳>
うつくしい声で鳴く鶯よ。この声だからこそ山家に似合う。
<解説>
梅に鶯の取り合わせはもっともぴったりするが、この山家もまさしくぴったり。鶯の住む山家の満ち足りた生活。

「一茶句集 現代語訳付き」小林 一茶 玉木 司=訳注 


一茶は春を告げる鴬を友として、心豊かに清貧を楽しんでいたようです。

鶯の鳴く信濃町で一句詠んでみるのも逸興かな…..ホ〜ホケキョ🎵



小林一茶記念館の情報は
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